ピーナッツバターのソース

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ピーナッツバターほど万能なものはない。

と言うと、醤油にも味噌にも豆腐にも豆乳にもなる偉大な「大豆様」によってこの理論はいとも簡単にに崩される訳だが(豆腐に醤油をかけるなど言ってしまえば大豆の上に大豆が乗っているようなものだ)、ピーナッツバターもなかなかに見どころ−−いや、使いどころのあるやつである。

 

このように私がピーナッツバターに対して贔屓目であるのは、ただ今私がチキンのピーナッツバターソースをアテに舌鼓を打ち、チリ産の安い赤ワインで溜飲を下げるているからという理由だけではない。

 

たとえ話をしよう。

 

ごまはどうだろう。 練りごまだ。 練りごまをタネにして、一晩煮出したチキンスープで伸ばしたスープは圧巻である。 また、この練りゴマは市販のだし汁(我が家ではにんべんを使っている)などと薄めても、コクがあり香り高い肉やカルパッチョのソースになる。 いわんや野菜をや。

 

これがピーナッツバターであったらどうだろうか。

 

練りごまで作るさまざまのものは、大抵ピーナッツバターでも応用が効く。 お気づきの方もいるかもしれないが、東南アジア料理などではふんだんにピーナッツが使われている。 そんな訳で、我々も彼らに習い、普段の食事にこのピーナッツバターを取り入れることで、このマンネリ化した食卓にも春とともに新しい風を取り込むことができる。

 

正直に胸の内を話すと、ピーナッツバターは練りごまと比べて需要が高く、安くつくのだ。

 

とは言え、スープで伸ばせばコクが出て、だし汁で伸ばせばソースになり、酢で伸ばせばドレッシングにもなる、このピーナッツバターを放っておくという行為は、一生のうちで知らずに損をする項目の上位10に食い込む。

 

とはとても言えないが、油は旨味だ。

 

レモンバターのソースでも申し上げたように、味を抽象化させ、具体性に落とし込む。 それだけでも、今、現時点で諸君が持ち合わせている様々のレシピで無限の広がりが生まれるはずなのだ。

 

話を元に戻そう。

 

さて、ピーナッツバターのソースはその合わせるものによってかなりの組み合わせを試すことができる。

注意するのは、できるだけ混ぜ物の少ないピーナッツバターを使う。 それくらいだ。ピーナツバターのつぶつぶが入っていようがいなかろうが味に大差はない。 ただ一つ、トースト用に特化したピーナッツバターソフトスプレッドだけは避けていただきたい。

などと言いながら、当の本人は前の住人が置いていったスキッピーのピーナッツバターを使っているのだけど。

 

さてこのピーナッツバター。
スープなら、鶏ガラとナンプラーで合わせて、時にはココナツミルクを加えても面白い。

 

穀物酢と和風だしで伸ばせば和風カルパッチョに、白ワインビネガーで伸ばしてレッドペッパー(当然そんなものは家にない訳だが)を散らせば洋風のカルパッチョに良い塩梅だ。

 

サラダには、適当に家にある酢で伸ばせば事足りる。 あまり固いようなら、電子レンジで温めて混ぜ合わせると良い。

 

私が今日持て余しているチキンのピーナッツバターソースに関しては、酔っ払っているので何を入れたかが不確かなこと極まるのだが、まあ、美味しそうだと思うように材料を入れれば良いのだ。

 

チキンを煮るなり焼くなり蒸すなりチンするなりして火を通し、割いて保存しておけば後はその日の気分でソースを作って和えるだけ。

 

目には目を。 歯には歯を。 前菜には酢を。 メインにはコクを。 それぞれのバランスを考えて加えれば良い。

 

休みが開け、また労働の日々が始まった。 働かねば酒は旨くない。 というのは詭弁かもしれないが、今日もうまい酒を飲める幸せとピーナッツバターに感謝するのである。

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