どうもお疲れ様です。 3週間のバカンスが終わりを告げ、気持ち的に満身創痍の大川です。
ただいまWuhan行きの飛行機(14時間)でキーボードを叩いているのですが、右隣にはお喋りなユタ州出身の老人2人組、左前は赤子をあやす中国人のお母さん、と大忙し。
さて話は脱線しましたが、今回のバカンスではアメリカIN&OUTで、なか10日をメキシコ旅行にすることにしました。 旅行の目的は、アグアスカリエンテスというメキシコ中部の街で駐在している大学時代の友人の顔を見に行くこと。 友人は土日休みなので、メキシコシティ4日間、カンクン4日間、そして最後の土日でアグアスカリエンテスへ。
アジア人の私にとって、アメリカ大陸は基礎知識が少なく、正直友人がいなければメキシコは行きたい国の上位にランクインすることは無かったろうと思います。 けれど、今回行ってみて親和性無いなりにいいところを見つけられた気がするので、備忘録件、これからメキシコ行く方たちへの参考として残しておくことにします。
あくまでメキシコの基礎知識全然無い人(=私)のためのメモですので、旅行マニアは悪しからず。 何か間違っていたらご指摘くださいませ。
メキシコ基礎知識
地理
メキシコは中米に位置する熱帯地域。 国土の一部はもともとアメリカ領でもありました。 国境が地続きなため不法移民が絶えず、某トランプ大統領(言っちゃった)が壁を作るとか何とかって近年話題になっていますね。 それに対してデーブスペクターがTwitterで、その壁がレオパレスならすぐ壊れるとつぶやいていたのが私の中でのハイライト。
【速報】アメリカとメキシコの国境の壁をレオパレスが建設へ。薄くてすぐに突破できる見込み。
— デーブ・スペクター (@dave_spector) March 16, 2019
緯度は低いのですが、一部都市は高度が高いため、四六時中暑いと思って厚手の衣類を準備していかないとトンデモなことになります。 冷え性BBAなのでユニクロウルトラライトダウン必須。 また、メキシコシティはサンフランシスコなどと同様朝晩と日中の温度差が激しいのでそれも注意が必要。
言語その他
言語はespañolことスペイン語。 思った以上に英語が通じずびっくりしましたが、私の彼曰く、日本の方が英語通じないとのこと。 なるほどね、言葉が伝わらないのってエキゾチックだよね(お茶を濁す)。
これ言及するとレイシストになるのかな、特に他意は無いのだけど、人種は場所によりけり。 メキシコシティはTHE・白人の都市って感じがしました。 アジア人全然いない。 特に差別的なハプニングに出くわした訳ではないけど、空気的にちょっと居心地悪いかもしれない。 イメージとしては、スペイン人がメキシコにいる、って感じ。 メスチソと呼ばれる、現地系の人はアグアスカリエンテスやカンクンのコンビニなど、シティではないところの方が多い印象でした。
Wifiについて
空港でsimカードが買えるので、Wifはいざという時のためにも使えるようにしておいた方がいいかもしれない。 Uberやタクシーアプリ使えるし。 英語通じないのはいいんですけど、エアビーとかで宿取るとちょっと困ります。
今回はGoogle translateのCameraとConversation機能をちょいちょい使いました。 今回の旅で初めてCamera機能使ったんでですけど超絶便利ですね。 エアビーの滞在先で洗濯機を使う時に重宝しました。
カメラ越しで翻訳できるとかすごくない…?
これならスペイン語がキーになくても変換できるよ…。
メキシコ旅行の主要な場所
メキシコシティ
メキシコ行くならとりあえずここには行くだろ! メキシコの主要都市で、日本でいうと東京に位置付けられる都市。 大きな公園や美術館、お城など、観光も目白押しだし、美味しくておしゃれなお店もめちゃくちゃある。 Uberが使えるので移動も比較的安心だし、日中なら地下鉄を使ってちょっと遠出してみるのもありあり大あり。
メキシコシティではアンリミテッドフードファイトしていたので、それについては気が向いたらまた別の記事で書こうと思います。
個人的にいいなーと思ったのは普通に散歩。 散歩ですね。
城のあるチャプルテペク公園はミュージアムなんかも入っている広大な敷地になっています。
謎にコメディアンみたいなおっさんが道ゆく人をいじり倒しながらショーとかやってて、それに地元の子供達とかが15人くらい集まってて、それをその子どもたちのお母さんとか観光客とかが微笑ましく見てて、空は晴れていて、日陰は風通しも良くて、なんかみんなハッピーって感じ????????? 平和そのものなんですよ。 もう最高。
このおっさんのコメディショーを横目に、背の低い石の日陰で昼寝してたら時間が経ってすっかり日なたになっちゃいましたよ。 あっつい。
この暑さは慣れてないと疲れるね。 日本で数時間歩いて街をまわったところでそんなに疲れないけど、この乾燥と日差しの強さはやはりメキシコ、比べ物にならんす。 あと高度が高いのも関係してるかもしれない。 皆さまご無理などせず適度に水分取って遊んでくださいましね。
結局美術館行こうと思って公園まで来たのに引き返して帰ってベッドで寝ました。 で、夜9時くらいになったら起きてタコス食いに行くっていう。 ちなみに夜の出歩きは普通に大丈夫でした。 ただし2人歩き&エリアにもよると思うので、あくまで自己責任でおねしゃす。 怖かったらUber使ってね。
セノーテ
セノーテってなーんだっ? セノーテとは泉のことです。 洞窟内にあるものや、ほぼ開けたところにあるもの、半洞窟などいろいろですが、セノーテには是非行って欲しい。 何が何でも!
洞窟の泉って何がいいの? って思うじゃないですか。 ははは。 セノーテの驚くべきはその透明度! 百聞は一見に如かず! くらえ! GoPro Hero7で撮影した動画(ネーミングセンスないの許して)!!
おぼろろろろめちゃ綺麗。 私たちが行ったのはツアーに組み込まれていたHubiku Cenote(フビク・セノーテ)と個別で行ったDos Ojos Cenote(ドス・オホス・セノーテ)。
フビクはこちら
私は見たことないけど後者は「世界の絶景!」みたいなTVの特集とかでも取り上げられているらしい。 私は見たことないけど。
他にも有名なのはGran Cenote(グラン・セノーテ)。 ドス・オホスとグラン・セノーテはカンクンから1、2時間、車で南に向かったところにあります。 駐在している友人がドス・オホスをおすすめしたのでとりあえずドス・オホスだけ行くことにしました。 セノーテの二大巨頭、ドスオホスとグランセノーテの比較記事は多分誰かが書いてるから探してみてちょ。
テレビで見る世界の絶景! みたいな景色って自分とは無関係なものなんだと何となく思ってたけど、こうして実際に見られるなんて変な感じ。 まあテレビでドスオホス見たことないんだけどさ。
なお、セノーテは海と違って結構冷たいので1時間ほどのツアーが終わる頃には身体がすっかり冷えちゃってガタガタブルブルします。 冷え性BBAなので寒いのってもう本当に嫌で嫌で、それで冬の期間だけ日本からいなくなったりするんですが、そんな私がそんなに寒くても潜っていたいくらい綺麗でめちゃくちゃ楽しいのでもうセノーテはまじでおすすめ! なんでもいいから早く行って!
ジョヤのサーカス(JOYA Playadel Carmen)
飛行機でメキシコに降り立つとだいたい、テーマパークかこのJOYAの広告が目に飛び込んでくる。 JOYA(ジョヤって読みます)はいわゆるサーカスですね。 フォウ! 馴染みない! 私これまで一度もサーカス見たことなかったんです。 日本でよくCMとかで耳にするボリショイサーカスとかも見たことない。 ボリショイは多分ロシア系のサーカスだけどJOYAはここメキシコで見られます。
地域や国によってメンバーやショーの内容などは異なり(一貫したコンセプトは一緒なのかな?)、場所ごとに違ったJOYAが楽しめる! とのこと。 正直サーカスにあまり興味が無かったのですが、連れが観たいと言うので見ることに。 チケットには3種類あり、
- コース料理がつくフロントの席
- アペタイザー的なもの+シャンパンの中部席
- 席だけ(だった気がする)
と、懐具合に応じてショーを楽しむことができます。
今回は中部席をチョイス。 確か前日とかにオンラインでチケットを取ったはず。 当日はショーを観ながらシャンパン! 貴族! あはは! テンション上がる。 ショー自体はただのサーカスじゃなくてストーリー仕立てになっていて、それももちろん楽しいのだけどなんて言うか私は平民なので**ショーを観ながら酒を飲む**ということに悦っちゃってもうショーの内容は正直なんでも良かった。 いやショーもすごく良かった。 演者のプライベートとか想像しながら観てた。
あんなに身体柔らかかったら両手が塞がってても車のトランク足で閉められるな、とか。
この日はJOYAを観終わった後にPlaya del Carmenのストリートを散策して就寝。 ただの酔っ払い。
闘牛(Toro)
これは賛否両論ありますね。 よく動物愛護団体から訴えられないなあと個人的には驚きを隠せない、もともとはスペインの伝統行事? テレビで出川哲朗がチャレンジしたとのことで友人が喜んでいました。 食べるために殺すクジラはダメで見世物のための牛はなぶり殺していいんだってよ? あらやだ、このブログは特定の思想を主張する意図はありませんからね。 どんどん行きましょう。
と思ったら動物愛護団体やっぱり反対してたのね。 そうよね。 まあそれについてはまた後日。
闘牛は一言で言うと、500〜600kg級の牛を相手に人間が戦うショーです。 派手な格好をした人が赤い布をひらひらさせて牛を翻弄させる姿が印象に強いですが、それはあくまで飾り部分というか、実際の目的というかゴールは、鉤がついた槍を牛の肩に刺しじわじわと弱らせ、最後は剣でひとつきにし、綺麗に殺すまでを見届けるショーです。
かなり引きの映像ですが、私たちが観たショーはこちら。
https://youtu.be/OTVvX6Gys5o
詳しい説明はWikipediaとかなんかに任せるとして、さてこのショー、1日分の券で6回くらい観られる。 確か6回。 最初の1、2試合(と言っていいのかな)は「牛かわいそうだなー」「えーメキシコ人子どもも連れきてるよ」「残酷だなー」ってちょっと目も当てられない感じなんですけど、3試合目くらいになってくると見慣れてきて、視点が「あの人のさっきの刺し方綺麗」とかになってくる。 慣れって怖い。
あとは場の一体感ですかね。 会場は全体が円形になっていて、コロッセオっていうの? 知らんけど、細田守監督の映画『バケモノの子』で熊徹と猪王山が試合してたシーンみたいな会場なんですよね(うろ覚え)。 1席1席が用意されてるというわけではなくて、段差の大きいコンクリートの階段が円形になってて隣の人とも超近い。
サッカーの試合みたいに観客が敵同士じゃないから、みんな闘牛士を応援するなりヤジ飛ばすなりしてて、いい感じで盛り上がってくるとみんなで声を合わせて「Viva Aguascalientes!!」って轟かせるわけですよ。 もう本当に文字通りみんなの声が轟いていて熱気でヤられちゃう。
個人的にはメインの闘牛士が登場するシーンでの帽子の投げ方がツボ。 コテコテ少女漫画の2枚目とかがカッコつけて投げるように「パスッ…!!」て「投げ捨てる」のね。 人によって上から投げたり背面から投げたり微妙に違くてもうね、一周して最高。
で、メインの闘牛士が綺麗に殺せたりすると会場からも賛辞の意味を込めて帽子が投げられるわけ。 大体観客の麦わら帽子。 たまにブーツ。 なんでブーツ投げるんだよ。 それを拾い、もと来た(であろう)方向に投げ返してあげる闘牛士(とその連れ)。 返してあげるの大変だからその辺にしてあげて〜!
チャレアーダ(Chareada)
闘牛みたいに残酷なのはちょっと見られる自信ない…! という方にはこちらをおすすめ。 馬術を点数付けして競うものです。 ショーというよりスポーツ。 メキシコ的音楽を聴きながら、こちらは比較的ゆったりのんびり観戦できます。
と思ったらこれも虐待の声が上がっているそうな。 さいでっか。
とりあえずこちら映像です。
競技についての説明が特にないのでスペイン語通訳ができる人がいないとちょっとわかりにくいかもしれませんが、まあ説明なくても結構楽しく観れます。 全速力で走ってる馬を一度のブレーキで規定の線内に止めさせる、後ろ歩き、右回転・左回転させるといった競技のほかに、走っている馬から走っている馬に乗り換えるというエキサイティングな競技、馬に乗りながら牛をロープで捕らえる競技などがあります。
牛、いい迷惑。 大抵みんな「あ〜びっくりした」って感じで帰っていきます。 あ、捕らえられた牛がね。
カンクンのビーチリゾート (と、アクマル)
バカンスと言えばこれでしょうよ、ホワイトサンドのビーチ。 青い空! 白い雲! 天国かと見まごう景色。 死んだらここに行きたいな〜。 アメリカ人の若者の間では、ここカンクンはパーリナイの場所として人気が高く、ビーチというより夜な夜なナイトクラブでSHOT! SHOT! SHOT! SHOT! SHOT!(LMFAO「Shots ft. Lil Jon」のリズムで) するところなのだそう。
私にはもう無理。 もう無理っていうか生まれた時からずっと無理。
ビーチリゾートのあるHOTEL ZONEのビーチはどこも素晴らしく、何もしないには最適の場所。 ボーッと海を見ながらマイタイ飲みつつ甲羅干し。
あっ、ダメっ、考えるだけで幸せすぎて泣きそう! 幸せが喉を通って口いっぱいに広がって鼻から抜けてまた目に入って目にしみて涙出る〜。
と言うわけで白い砂浜天国については特筆することもないんですが、強いて言うならカンクンを少し南に下ったところにはアクマルというウミガメのいるビーチがあります。 ただこのアクマルビーチ、入場料だけでもUS$4ほどかかるのに、ウミガメエリアに行くには専用のガイド(約$40)がいないとダメだとか。 近年不届きな輩が多く、環境保護のための値上げと言っていたけど客引きの強さを見ると(ほんとかよ〜?)って感じ。
環境保護とは名ばかりのぼったくりな印象が拭えないな。 ウミガメならフィリピンで見れるし…タダで…と思って今回はウミガメエリアパス。 ただでさえドスオホス行くのに7,000円分くらいタクシー代使ったので、お金をセーブしたい気分になる。 シュノーケリンググッズなどもレンタルがあるけど、法外に高いので使うなら各自で持って行った方がいいです。
アクマルの海もお魚いっぱいいて綺麗でしたよ!
シュノーケリンググッズ買うなら、カンクンではビーチリゾートエリアで最安。 アクマルやセノーテに近いプラヤ・デル・カルメン(Playa del Carmen)まで行くと足元見て値段上げてきます。 にゃろ〜。
チチェンイッツァ(Chichen Itza)
マヤ文明の遺産、チチェンイッツァ。 ただの遺跡にのみあらず。 この遺跡が作られたのは太古の昔だというのに、現代の科学を持ってしか予測できそうにないようなあんなことやこんなことまでも、当時の技術で実現していたことを証明する遺跡なのです。 え、何でこんなに説明が適当なのかって? そうそう、それもそのはず。 わてくしスペイン語訛りの英語が全然聞き取れまなかったんざます。
チチェンイッツァへはバスのツアーを利用。 いくつかあったツアープランのうち、「私たちは他のセノーテ行ったり朝ごはんついてこなくていいよねー」と決めて一番単価の低いツアーを予約したところ、当日バス乗り場で青年が「いいニュースがある」とのこと。
聞けばツアープランを無料でアップグレードできるとのこと! 朝食、途中のおやつ、他のセノーテ巡り、テキーラ試飲など盛りだくさん。 なんだなんだと訝しげにしていたのですが、蓋を開けてみると、なんてことはない。 バスツアーで一番安いプランを選んでいるのは私たちだけだから、全員同じプランにしておかないと私たち2人だけのためにバスをもう一台用意しなきゃいけなくてメンドクセー!というあちら都合でのアップグレードだった。 なんか恥ずかしっ!
それはともかくとして、そのバスツアーのガイドがもともと大学教授だったとのことで、英語も知識も堪能でいらっしゃったのですが、いかんせんスペイン語訛り。 慣れない私には2時間にも及ぶチチェンイッツァの専門的な「講義」はなかなか苦痛でして。 もうまわりの植生ばっかり見てたわ。 「コットンツリーがある〜!」って。
友人によると相当面白い内容だったらしく、ちょっとネットで調べたり本を1、2冊読んだだけではわからないほどの専門知識で興味を注がれたそう。 あーそうですか。 あー悔しい。
死の人形島(Iland of the Dead Dolls)
行くかどうか迷ったコース。 メキシコシティからタクシーで南西に30分弱行ったところの船場から船で行くことができる「死の人形島」です。 ネットでこの名称を調べるだけでもかなり不気味な人形たちの写真を見られたため、これは是非とも行かねば! と思っていたのだけど、いざ行ってみるとおーいおいおい高いな! 船が!!
メキシコに来る前は、元スペイン領だったし、メキシコの物価はセブと似たようなもんだろうと高をくくっていたのですが、いざこうしていろいろまわってみると…うぬ、メキシコ、思っていたより物価安くないね。 もちろんレストランでたらふく食ったりして会計するときの感動は日本やアメリカと比べるとあるけど、こういう場所の観光料はここぞとばかりにぼったく…ごほごほ
1時間で500MEN by eachしかも5時間かかるって結構な値段ですよ。 粗々で見積もって3,500円を1人一時間払うかって話ですよ…。 団体さんで1つの船貸し切ればそれほど高くないのですが、そこはもう、しょうがない。
流石に1万円以上払って見るもんでもなかろうと判断し、断念。 その代わり船乗り場の屋台で美味しいタコスを食べました。 青トウモロコシを使ったタコスは初めてで、粉を練って潰して作るところから見られたのがよかった。 ビールにトマトジュース、チリなどを加えたミチェラダと一緒にいただきました。 何でもかんでもwithチリだねここメキシコは。
と言うわけで行っていないところも含めてメキシコおすすめ観光スポットでした。 近いうちにご飯のおすすめもまとめたいなあ…!