どうも、お世話になっております。
そう言えば1カ月くらい前に彼が2年くらい住んだ家を引っ越しました。日本でさえまともな1人暮らしをしたことがない私ですが、引っ越しのフローを見ていていろいろ勉強になることがあったので備忘録的にまとめておきます。
物件探し〜契約
そもそもアメリカの物件探しはどのように進めるのでしょうか。アメリカのメディアRealEstateRamaによれば、サイトで空き家を確認した人の数をベースにデータを取ると、アパート探しには下記のサイトがトップ10に上るとのこと。
- Rent.com
- 4walls.net
- ForRent.com
- ApartmentGuide.com
- Apartments.com
- ApartmentShowcase.com
- ApartmentHomeLiving.com
- Move.com
- MyNewPlace.com
- ApartmentSearch.com
しかし、私の彼はこのどれも使っていませんでした。というのも、どのサイトも仲介料を払う必要があり、探すのに手間がかかるのだとか。その他の要因としては、慣れの問題もあると思います。ではどのサイトを使って探したのかと言うと…
1. 物件探し
アメリカの物件を安く簡単に探そうと思ったらこちらです。天下のcraigslist(クレイグスリスト)。
https://www.craigslist.org/about/sites
こちら物件に限らず、モノ、人、サービス、お探しのもの何でも(何でも?)見つけられます。お探しもののギブアンドテイクサイトとでも言いましょうか。メルカリをだいぶラフにしたようなものですね。
中には街かどで見かけただけの人に(相手も同じ気持ちであることを願いつつ)連絡を取る手段として使っている人もいます。「サンフランシスコのXX(お店の名前)でYY時頃にバーカウンターで目が合ったヒスパニックの女性へ…」といった具合に。
さて、それはさておきcraigslistの物件探しです。
craigslistの情報はナマモノ。昨日は無かった物件も今日には出ている可能性がありますし、逆も然り。引っ越しをすることが決まったら、まるでAppleの検品済み製品を探すかのごとく、毎日毎日毎日毎日希望のエリアの物件をチェックするのが肝です。
希望の立地と予算に応じた物件が見つかったら…
2. オーナーにコンタクト
craigslistに掲載されている写真は限定的なものばかりですし、実際に行ってみないと物件やその周辺の様子はよくわかりません。内見をさせてもらうためにも、オーナーにコンタクトを取りましょう。
彼が言うには、scamをするような奴は大体英語の文法もちょっとおかしくて何となくわかるとのこと。しかしそんなもん英語ネイティブじゃないとわかりません。ということでscamが不安な人や条件の良すぎる物件を見つけた人は、面倒でも一度オーナーに会っておくことをお勧めします。
オーナーにコンタクトを取り、内覧の手はずを整えましたか?さすればもちろん次は…
3. 内覧
内覧は、オーナーに声をかけて開けてもらう物件もあれば、ドアが空いていて勝手に入って行けるようなアパートもあります。私たちが内覧している時も、他のカップルなんかが入ってきて一緒に内覧していました。W内覧なんてあたい初めて。
ちなみに気に入った物件を取り置きするにはデポジットが必要です。例えば、気になる物件が2つあり、もう一つの物件は来週にしか内覧できない…けどこの物件が捨てがたい!という時ですね。
デポジット料金は物件にもよりますが大体$500くらいです。これはオーナーが機会損失をしないための保険なので、何日かは待ってくれますが、あまりにも決めるのが遅い場合には何パーセントか取られるはず。最終的にデポジットを払った物件に移ることが決まった場合、このデポジットは来月の家賃にまわされます。
さて、デポジットを払えば物件の取り置きは可能ですが、基本的に物件探しは早い者勝ちです。
…と、思いきや、全てのアパートメントが早い者勝ちではないそう。8割くらいは早い者勝ちですが、一部の物件はオーナーの好みによって当選者が決まることも。そんなことってある?まあ、物件を貸すのはオーナーなのでオーナーの自由にするのは筋が通っているんでしょうけど…。
確かに私がオーナーだったら家賃滞納履歴がある人には物件を貸し渋ってしまうような気もするので、一概に否定はできませんね。
さて、内覧をした物件は気に入りましたか?それではいよいよ…
4. 契約
物件が気に入ったらいよいよ契約です。オーナーに連絡をつけるか、内覧の際に即決でもOKです。入居したい旨を伝え、契約書の手はずを整えます。
こちらの契約書、もちろんですが物件によって条件は様々。ペット禁止、プールやランドリーの時間制限(私たちが今いる物件holding depositは朝7時〜夜8時まで)、騒音に関する注意事項、などなど。後々のトラブルを避けるためにも、根気よく全部確認しましょう。
入居時に必要な料金として、基本的にはデポジット(約1カ月分の家賃料)+1カ月分の家賃が必要です。死!
最近はオンラインでの支払いが殆どですが、古い形式を取っているようなところでは小切手を利用します(今回の私たちがそうでした)。小切手なんてきょうび見ないのでびびびびびっくりしました。キャッシュレス社会アメリカなのにそこは小切手なんかい!と思いますが、こうした物件はもはや少ないみたいなのでご安心ください。
ちなみに、小切手には2種類あります。
- check
- cashier’s check
普通のcheckは、ただの小切手。支払い者の口座に額面以上のお金があることが前提となります。そのため、例えば$1しか貯金がないのに小切手に$500と書いてオーナーに渡したとしましょう。すると、$500の小切手を持って銀行を訪れたオーナーは銀行に「この口座、お金入ってないので支払えませんね」と言われることになり、お金を受け取れません。つまり、いくら小切手をもらおうが、その小切手には支払いの保証が無いのです。
一方cashier’s checkは、保証のある小切手。小切手の支払い者はまず銀行に行って、額面の金額を支払う必要があります。そのためcashiers checkを受け取った人は、支払い者が支払い能力のある人物であることを事前に確認できるというわけです。
また、cashier’s checkにはもう1つメリットがあります。それは、小切手を紛失したときにキャンセルできるという点です。例えば、支払い者やオーナーのどちらかが小切手を無くしてしまったとしましょう。その際、支払い者が銀行にcashier’s checkの支払いをキャンセルしさえすれば、すでに発行していた小切手は無効になるため、どこぞの馬の骨とも知れない輩にお金を引き出されれてしまうのを防ぐことができるのです。
と言う訳で、今回は事前に銀行で支払いを済ませるcashier’s checkを利用し、契約を済ませました。そもそもなぜ現金でなく小切手を使うのかということに関して言うと、小切手はコピー可能な領収書にもなり得るため、契約などのシーンには極めて便利なのです。
まとめ
ひとまず物件探しから契約までをまとめてみました。
思った以上に長くなってしまったので、引っ越しから先の手続きについてはまた別の記事でまとめたいと思います。
何か追加してほしい事項があればその旨コメントいただけますと幸いです。
あなたにも良い引っ越し先が見つかることを願っています!