どうもお世話になっております。今日は記事のご紹介です。
今週末、シアトルへ遊びに行くことになりいろいろ調べていたところ、YouTubeで「シアトルは死にかけている(Seattle is Dying)」と銘打った動画を見つけました。
提供はKOMO Newsという、ローカルニュースから天気、交通情報、スポーツにエンターテイメントまで幅広い情報をシアトルやベリンハムをはじめとしたワシントン民にお届けしているニュースチャンネル。
どうやらシアトルは現在、港町で世界中から人が集まる華やかな観光地のイメージとは裏腹に、道端にはゴミが、至る所にはホームレスが散見され、見るに耐えない街になってしまったと言うのです。
この地に住んでいる男性は「10年前はこんなんじゃなかった。世界で最も美しい街の1つだったはずなのに。今は友達も家族も呼べたもんじゃ無い」と語ります。
2017年のFBIによる調査によれば、シアトルの居住者数100,000あたりの窃盗犯罪数は5,258人。当方が現在住んでおりますのがこのグラフでぶっちぎり1位(6,168人)のサンフランシスコな訳ですが、(それにしてもニューヨークで数が少ないのには驚きです)ニュースは両都市とも同じ問題を抱えると伝えています。
車社会アメリカでは車上荒らしがその典型なのですが、そう言えば私の彼もサンフランシスコに遊びに行った時は、常に車のアクセルに二重の鍵をつけて出かけていました。
▼こういうの
路上には薬で精神病を患ったホームレスがごみを漁って食べ、誰にという訳でもなく朝からシャウトしているのですが、道ゆく人々は特にそれを気にしません。というのも、日常の光景だからなんですね。別に珍しくないんです。
そりゃあ、スラムは都市に隣接して形成されるものなので(田舎でスラムは形成されない)、シアトルの発展とともにスラムやスラム的なものが生まれるのは不思議ではありません。街の形成としては自然な流れのはず。
私がこの動画で、日本と明らかに異なると思ったのは精神異常者のあり方でした。
データによれば、犯罪を起こした人の100%がホームレス、これまた100%が薬物による以上反応(Substance use disorder indicia)の傾向が見られているとのこと。
少なくとも今の日本では麻薬などの薬物利用が違法なため、街中でシャウトしているようなホームレスを見ることは滅多にありません。生まれながらに病を患っているような人は地下鉄などでよく見かけますが、生活保護などの最低限の処置は受けている様子で、飢餓により道端で死ぬような人ではないように見受けられます。
私はサンフランシスコでは怖い思いをしたことはありませんが、ロサンゼルスで信号待ちをしていた時にカートを押していたホームレスらしきおじいさんに怒鳴られたことがあります。精神異常をきたしていて、何をしてくるかわからない人を道端で頻繁に見かけるのは正直怖いです。ぶつぶつ言いながら放浪している人にいきなり怒鳴られるんですから。
マリファナの合法化について各国で議論が盛んですが、こうした情報を目にするとその負の影響を考えずにはいられないですね。
旅行ではシアトルの負の部分も含め、見てこれたらと思います。うまいもんもいっぱい食べるけどね。こうしたことも旅行の醍醐味です。