今更かもしれないけれど、個人的に読んで面白かった漫画を紹介してみる。
最近、漫画(というか、コンテンツ全体に言えるかも)の好みが変わった。
30代になると、以前は面白いと思っていたような漫画でも、もうあまり面白くなくなってしまったのである。私はゲラゲラ笑えるギャグ漫画が好きだったのだが、同じギャグ漫画でも、笑えるのと笑えないのに分かれてしまった。
今でもくだらなくて笑えるギャグ漫画は好きなのだが、人権意識の低いものとかはもう笑えない。私が変わったというより、時代が変わったのかもしれない。
ファブル
いわゆる名作と言われるもので有名だけど、案外読めていない漫画って結構ある。私にとって、それがこのファブルだった。
元々、漫画アプリの広告で出ていたので気になっていた。それで、マガポケをダウンロードし、無料で3巻ほどまで読破。そのまま無料で少しずつ読み進めることもできたが、面白すぎて作者にお金を払いたい気持ちが勝った。よし、kindleだ。ちなみにバケーション中である。モルディブまで来て漫画ばかり読むとは何事だ。
さて、絵のテイストはなんとなくBECKなどを想起させる。人の顔や体がデフォルメされておらず、割とリアルに近い形で描写されている。が、ここぞという賑やかしシーンでオーバーな表現を使うことで、ギャップが生まれてシーンが盛り上がる。
ストーリーについては…また追い追いネタバレしない程度に書き足しておきます。
とりあえず、マガポケなどの無料アプリで少し読んでみて、面白かったらダウンロードするのが良いのではないでしょうか!
ラララ
実は、『ジャングルはいつも晴れのちグゥ』の頃から金田一蓮十郎さんの作品が好きで読み続けている。同作は流石にギャグの内容も今読み返すと幼稚な感じがして、久しぶりに読んでも笑えなかった。(それでも懐かしくて、たまに読み返すのだが)
けれど、時代とともにストーリーやギャグの感じもアップデートされていて、タイムリーで出ている漫画はどれも面白い。作者特有の、少しお積極臭いシーンが少しわざとらしく感じることもあるが、ご愛嬌かな、という感じ。
ドラクエXを通して知り合った男女の恋模様(人生模様)を描いた『ゆうべはお楽しみでしたね』も結構好き。
ダンジョン飯
九井 諒子さんの大ヒット漫画、『ダンジョン飯』。彼女の作品は個人的に全部好きで、Kindleで読めるやつは全部読んでいる。ダンジョン飯含め、とても教養のある方なんだろうなーという印象。
2021年10月現在は11巻まで出ているのだが、迫力がありつつもユーモアのある展開が今なおテンポを失速させず進んでいる。最後まで買い続けます!うす!
あなたがしてくれなくても
ネット上では賛否両論分かれる作品。セックスレスの夫婦の話が展開します。ヒロインは、本当にどこにでもいそうな、大人しそうな女性。身体の関係を拒絶されることが、どんな風に感じるものなのか。また、拒絶する方は、どのように考えているのか。
人間の心の機微が色々な角度から細かく描写されていて、読んでいて同意しかない。ただ、1巻1巻が短くて読み終わった瞬間に「もう終わったの…!?」と切なくなる。しゃーなし。それでも読む。
無能の鷹
すっごくくだらないけど、すっごく好きな作品。最近ハマってます。
一見有能そうに見える女性社員鷹野はその見た目と自信満々の立ち振る舞いから、見事東京のど真ん中のIT企業に就職するが、これがとんだ無能。しかし一見の会社では案外ハッタリが効いたりして、変に営業がうまくいったりいかなかったりする話です。
作者は微妙に業界に詳しくて、所々リアルな話が入ってくるのが個人的に好きです。
やわ男とカタ子
口を開けば自虐ばかりだったヒロインが、ある合コンでオネエ(実はバイ)の小柳と出会い、モテ指南を受けるうちに変わっていくストーリー。
至る所にキュンキュンストーリーが散りばめられているのもヨシ、セクシャルマイノリティーが日常で感じている生きづらさや、不倫に走ってしまった喪女の感情の移り変わりなどが結構リアルに描写されていて、本筋とはまた違うところでも楽しめる話なのが個人的に良いと思いました。
結婚予定日
絵が可愛い^^
こういうゴリゴリ少女漫画も好き。長年付き合っていた男に転勤のタイミングで振られ泣いていたところを偶然社内のイケメン(無愛想)に見られ、イケメンの「優しさ」で結婚を申し込まれ…という文章にするとナンノコッチャなストーリーですが、ただただ可愛い主人公と不器用なイケメンを楽しむ漫画です。
A子さんの恋人
久しぶりに一気読みした作品です。ガロで連載していた漫画家近藤 聡乃さんの作品。彼女自身がNYに暮らしていることもあり、かなりリアルな国際恋愛模様が描かれているのも見どころです。
エッセイ漫画『ニューヨークで考え中』も好き。