問題の回答と一部解説です。
1. ドメインが異なる複数のページにデフォルトの Google アナリティクス トラッキング コードを設置した場合、アナリティクスではそれらのユーザーとセッションが別々にカウントされます。
- 正しい
- 誤り
正解:正しい
ユニット 1、レッスン 1 | 1.1
アナリティクストラッキングコードでは、
「トラッキングしているWebサイトのドメイン」がレポートにおける「サイト」として定義されています。トラッキングコードをWebサイトに設置すると、サイトと関連するサブドメインのCookieがユーザーのブラウザに作成され、これによりサイトのURLドメインやサブドメインのトラフィックをトラッキングできるようになります。
ドメインが異なる複数のページに同じデフォルトのトラッキングコードを設置している場合、アナリティクスではこれらのユーザーとセッションが別々にカウントされます。
複数のドメインをまたぐトラッキングを行いたい場合は、クロスドメイントラッキングを設定しましょう。
クロスドメイン トラッキングを使用すると、2 つの関連サイト(e コマースサイトと、別のショッピング カート サイトなど)でのセッションが 1 回のセッションとしてアナリティクス レポートに記録されます。これは「サイト間のリンク」とも呼ばれます。
クロスドメイン トラッキングを設定する(analytics.js)|アナリティクスヘルプ
2. レポート用にデータ パラメータを渡す URL のことを、Google アナリティクスでは何と呼びますか。
- A タグ
- ヒット
- ディメンション
- 指標
正解:ヒット
ユニット 1、レッスン 1 | 1.1
ヒットは、ユーザーが操作を行うたびにアナリティクストラッキングコードからアナリティクスに送信される、パラメータつきのURL文字列です。
こうした情報を元に、アナリティクスではアクセスしているユーザーが新規ユーザーなのか、リピーターなのかなどを判断しています。
3. Google アナリティクスのトラッキング コードからアナリティクスにページビュー ヒットが送信されるタイミングはいつですか。
- ユーザーが動画をクリックしたとき
- ユーザーがショッピング カートに商品を追加したとき
- ユーザーがウェブサイトで検索するたび
- ユーザーがウェブページを読み込むたび
正解:ユーザーがウェブページを読み込むたび
ユニット 1、レッスン 1 | 1.1
ヒットにはいろいろな種類がありますが、主なヒットは下記の3種類です。
- ページビューヒット
- イベントヒット
- トランザクションヒット
うち、ページビューヒットはトラッキングコードが設定されたWebページが読み込まれるたびに送信されます。(他のヒットについては後述)
4. Google アナリティクスのトラッキング コードからアナリティクスにイベントヒットが送信されるタイミングはいつですか。
- ページビューがトラッキングされる操作をユーザーが行ったとき
- ユーザーが予約サイトで予約を行うたび
- ユーザーがカレンダーにイベントを追加するたび
- イベントがトラッキングされる操作をユーザーが行うたび
正解:イベントがトラッキングされる操作をユーザーが行うたび
ユニット 1、レッスン 1 | 1.1
問い3では、ページビューヒットが送信される条件を説明しました。一方イベントヒットは、Webサイト上の特定の要素に対する操作をトラッキングします。
例えば、ユーザーが動画再生ボタンをクリックした時や、特定のURLへのアクセス、商品カルーセルの表示などが挙げられます。イベントヒットがアナリティクスに渡すパラメータは、以下の4つ。
- イベントアクション(Action)
- カテゴリ(Category)
- ラベル(Lavel)←推奨オプション
- 値(Value)←省略可
これらのパラメータに基づくことで、サイトごとに適した操作をレポートで分類できるようになるのです。
例:イベントヒットで下の値が送信されるよう、サイトに動画の [再生] ボタンを設定
- カテゴリ: “Videos”
- アクション: “Play”
- ラベル: “Baby’s First Birthday”
そしてもう一つ主要なヒットとして、「トランザクションヒット」があります。トランザクションヒットは別名「eコマースヒット」と呼ばれ、
- 購入された商品
- トランザクションID
- 在庫管理単位(Stock Keeping Unit)
など、eコマースに特化したデータを渡せるように作られています。Googleアナリティクスに拡張eコマースを設定しておけば、
- 商品カテゴリ
- 商品のショッピングカートへの追加・削除の有無
- ユーザーがWebサイトで商品を閲覧した回数
など、より細かいデータを渡すことも可能です。分析に役立ちそうですね!
この他、ヒットには高評価数やシェアされた回数、ツイートデータなどを渡せる「ソーシャルヒット」、ページ速度に関するレポートを作成できる「ページ速度ヒット」などがありますが、基本となるのはこれまでに紹介した、
- ページビューヒット
- イベントヒット
- トランザクションヒット
の3つです。
5. Google アナリティクスでは何を使って新規ユーザーとリピーターを区別しますか。
(該当する回答をすべて選択してください)
- ブラウザの Cookie
- 人工知能
- ランダムに割り当てられた一意の ID
- 順番に割り当てられる一意の ID
正解:×ランダムに割り当てられた一意の IDだけ
+ブラウザのCookie?
ユニット 1、レッスン 2 | 1.2
これまでのおさらいとして説明すると、Googleアナリティクスでは、Webサイトに設置されたトラッキングコードを元に、サイトと関連するサブドメインのCookieがユーザーのブラウザに作成されます。これによりサイトのURLドメインやサブドメインのトラフィックをトラッキングできるようになり、Googleアナリティクスはレポート用にデータ パラメータを渡すURL「ヒット」を自動生成できます。
ヒットには、ランダムに割り当てられた一意のIDや、ユーザーの使用言語、ブラウザの比率といったさまざまな情報が含まれており、これらの情報を元に、Googleアナリティクスはユーザーが新規かリピーターかを判断しているのです。
Googleアナリティクス内での実際の流れに則って解説すると
- GoogleアナリティクスがランダムなIDを作成し、ユーザーのブラウザのCookieに関連づける(それぞれのIDがユニークユーザー(UU)として記録される)。
- 検出されたのが新しいIDなら→新規ユーザー
- 既存のIDなら→リピーター
※ユーザーの識別には制限事項も。情報はCookieに関連づけられているため、ユーザーがCookieを削除あるいはブロックしたら、この情報は失われます。つまり、Cookieが削除された場合は、またトラッキング対象のページが読み込まれた時に新しいIDが設定されるため、リピーターでも新規ユーザーとして識別されてしまうのです。
6. ユーザーがアナリティクスの Cookie をブラウザから削除するとどうなりますか。
(該当する回答をすべて選択してください)
- 新しいアナリティクス Cookie を設定するようにユーザーに通知される
- トラッキング コードで収集された過去のデータとユーザーの行動データをアナリティクスで関連付けられなくなる
- トラッキング対象のページが次に読み込まれたときに、一意の ID と Cookie が改めて設定される
- アナリティクスがリピーターを自動的に認識するようになる
正解:×上3つ
2番目と3番目?
ユニット 1、レッスン 2 | 1.2
問6で解説の通りです。
7. Google アナリティクスではブラウザやデバイスが変わっても、複数のセッションにわたってデフォルトでリピーターを認識できる。
- 正しい
- 誤り
正解:誤り
Googleアナリティクスの制限事項として、ユーザーのセッションが同じブラウザとデバイスで発生している場合に限り、複数のセッションでも同じユーザーとしてカウントできます。逆に言えば、ユーザーが異なるブラウザやデバイスを使用していたら、それは同じユーザーとして認識されず、デバイスごとにセッションがカウントされるのです。
デバイスをまたいでユーザーをトラッキングするには、User-ID 機能を有効にする必要があります。
User-ID とは、個々のユーザーに永続 ID を付与し、そのユーザーのエンゲージメント データを、セッションやデバイスをまたいで識別する仕組みです。
中略
User-ID を実装するには、お客様ご自身の一意の ID をご自身で生成し、ユーザーには同じ ID を継続的に割り当て、それらの ID を Google アナリティクスに送信するデータにその都度含める必要があります。
User-ID 機能について | アナリティクスヘルプ
8. Google アナリティクスのセッションは、デフォルトでは何分後にタイムアウトしますか。
- 5
- 15
- 30
- 60
正解:30
ユニット 1、レッスン 2 | 1.2
デフォルトでは30分です。Webサイトでのユーザー行動に合わせ、この時間は変えられます。
また、ユーザーが別タブを開き、30分以上そのWebサイトで操作がなかった時もセッションはタイムアウトし、30分後に既に開いていたタブに戻った際には新しいセッションとしてカウントされます。
9. インターネットに接続されたデバイス(POS システムなど)から Google アナリティクスにデータを送信するには、どの機能を使用すればよいですか。
- データ インポート
- ブラウザの Cookie
- ネットワーク プロトコル
- Measurement Protocol
正解:Measurement Protocol
ユニット 1、レッスン 2 | 1.2
Measurement Protocolを利用すれば、
- POSシステム
- インターネットキオスク
などネットにつながっているあらゆるデバイスからGoogleアナリティクスにデータを送信できます。その際は、ヒットのように自動で記録されるわけではないため手動でURL文字列を打つ必要があるでしょう。
開発者向け:Measurement Protocol によるデータ収集
10. 動画の再生として定義されるイベントの目標については、同じセッションでその動画が 3 回再生される場合、Google アナリティクスは目標コンバージョンの数を何回記録しますか。
- 1 回
- 2 回
- 3 回
- 4 回
正解:1 回
Googleアナリティクスでのコンバージョンは、1セッションにつき1つしか記録されません。
11. Google アナリティクスの目標タイプはどれですか。
(該当する回答をすべて選択してください)
- 到達ページ
- ショッピング カート
- ページビュー数 / スクリーン ビュー数(セッションあたり)
- 滞在時間
正解:
- 到達ページ
- ページビュー数 / スクリーン ビュー数(セッションあたり)
- 滞在時間
目標タイプとして設定できるのは、以下の4つです。
- 到達ページ 例:thanks.html
- 滞在時間 例:5分以上
- ページビュー数/スクリーンビュー数(セッションあたり) 例:3ページ
- イベント 例:動画を再生
なお、Googleアナリティクスではユーザーが最後に参照したキャンペーンや検索、広告がコンバージョンに寄与したと考えます。
Googleアナリティクスの標準レポートとは異なる方法で収集したデータを整理する方法は、大きく以下の2通り。
- チャネルグループ:カスタマイズしたチャネル別にデータをまとめる時
- コンテンツグループ:サイトの構成に基づいてレポートの指標を集計する時
– トラッキングコード別にまとめたり
– 独自に決めたルール別にまとめたり
また、Googleアナリティクスで用意されているディメンションや指標による情報だけでなく、データインポート機能を利用して外部のデータをGoogleアナリティクスに取り込み、分析に役立てることも可能です。例えば以下のようなデータですね。
- ヒットデータ
- カスタムディメンション
- カスタム指標に格納されている拡張データ
- 独自にアップロードした概要データ
こうしたデータは、コンテンツ管理システムや顧客関係管理システム、オフラインのビジネスツールからテキストファイル形式で書き出されるものが多いと思います。オフラインデータとサイトで収集したヒットデータを結合できて便利です。
12. フィルタを使ってビューから除外したデータは 30 日以内に回復できる。
- 正しい
- 誤り
正解:誤り
ユニット 1、レッスン 3 | 1.3
Googleアナリティクスにおける設定やフィルタとは、本質的にはGoogleアナリティクスが処理中のデータに適用する「ルール」のこと。フィルタの種類がtrueの時にフィルタが適用され、falseの時にはフィルタが適用されない、といった具合です。
注意:データ設定のルールはデータ処理前に設定する必要があります。一度処理されたデータは、過去に遡ってそのデータに設定を適用することはできません。
13. ディメンションと指標に関して使用できるスコープは、次のうちのどれですか。
- イベントレベル、セッション レベル、トランザクション レベルのスコープ
- 地域レベル、滞在期間レベル、ユーザーレベルのスコープ
- ヒットレベル、セッション レベル、ユーザーレベルのスコープ
- イベントレベル、滞在期間レベル、トランザクション レベルのスコープ
正解:ヒットレベル、セッション レベル、ユーザーレベルのスコープ
ユニット 1、レッスン 4 | 1.4
ディメンションと指標の範囲(スコープ)は、以下のいずれかのレベルで分けられます。
- ヒット(Hit level)…ページタイトルなど
- セッション(Session level)…デバイスなど
- ユーザー(User level)…ユーザー属性など
データの処理中に、各ディメンションと指標に適用される範囲が決定されますが、範囲が同じ場合にのみ、この指標とディメンションは組み合わせが可能です。例えば、「ページタイトル」はヒットレベルのディメンションですが、「セッション総数」といったセッションレベルの指標のペア設定は非推奨。なぜならスコープが異なるからです。
- セッション→各セッションが完了するたびに変わる(時間・ターム軸)
- ページタイトル→ヒットごとに変わる(URL軸)
ディメンションと指標の概要
Dimensions & Metrics Explorer
標準レポートでは、スコープの同じディメンションと指標は自動でペアになるため、設定に神経質になる必要はありません。一方、カスタムディメンション・カスタム指標を設定する場合にはこれらを手動で設定する必要があるため、注意が必要です。
cf.
14. 計測プランを定義する場合、ステップの順序はどうなりますか。
- ビジネス目標 > KPI > 主要な操作
- KPI > 主要な操作 > ビジネス目標
- 主要な操作 > KPI > ビジネス目標
- ビジネス目標 > 主要な操作 > KPI
正解:ビジネス目標 > 主要な操作 > KPI
Googleアナリティクスで計測プランを定義する場合、ビジネス目標に沿った戦略やKPIの策定をすることが推奨されています。
1. Objective(ビジネス目標)
2. Strategy(戦略)
3. Tactics(戦術)
4. KPI(MacroCV…通常戦略をサポートする戦術が測定対象
5. MicroCV…マクロコンバージョンにつながるユーザー行動の理解に役立つ指標
先にビジネス目標を決めることで、ビジネスゴールに叶ったGoogleアナリティクスの利用が可能になります。
これ、回答は「ビジネス目標 > 主要な操作 > KPI」で主要な操作とKPIは逆ではなかろうかと思ったのですが、問題の言語を英語にすると主要な操作は”key actions“となります。
という訳で私は、ビジネス目標を立てる→ビジネス目標を達成するためのアクションは何か決める→アクションの数は具体的になんぼにするか?という意味だと捉えています。
データ分析プラン(ページ末尾)
15. 計測プランのマクロ コンバージョンとは何ですか。
- ビジネスの成果測定で使用する指標データ
- 定義されたビジネス目標を達成するためにユーザーにウェブサイトで行ってもらいたい主要な操作
- ユーザーにウェブサイトで行ってもらいたい主要な操作につながる補助的な操作
- Google アナリティクスで行う測定タスクのキーボード ショートカットのリスト
正解:定義されたビジネス目標を達成するためにユーザーにウェブサイトで行ってもらいたい主要な操作
ユニット 1、レッスン 5 | 1.5
「商品購入」など、Webサイトにおいてビジネス目標を満たすためのユーザー操作を「マクロコンバージョン」と言います。商品購入に限らず、メールクーポンの受け取りや、新商品の情報を受け取るといった登録もマクロコンバージョンだと言えます。
対して、マクロコンバージョンに近くための小さい目標を「マイクロコンバージョン」と言います。
例:
- ecサイト
– マクロコンバージョン:商品購入
– マイクロコンバージョン:ニュースレターの購読申込 - 見込み顧客発掘サイト
– マクロコンバージョン:お問い合わせフォームへの記入
– マイクロコンバージョン:Twitterでのフォローなど - コンテンツ提供サイト
– マクロコンバージョン:一定量のコンテンツ利用
– マイクロコンバージョン:記事のクリック - 情報サイトやサポートサイト
– マクロコンバージョン:サポート手順に沿った問題解決
– マイクロコンバージョン:記事の評価づけ
終わりに
以上です。
上級者向けコースレッスン2のテストも今後まとめていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
https://nolyc.net/