どうもこんにちは、モフリストです。
(モフリスト=動物をもふもふするのが好きな人)
外国人実習生の聴取票2870人分を国会議員が手書きで写したニュースが記憶に新しいですが、こうした時代錯誤なやり方は政府のみならず、日本全国で見受けられます。
かくいう私も、会社員時代は
「個人情報は全て印刷物での管理をお願いします」
「資料はFAXでお願いします」
といったご要望にお応えすることが多々ありました。(自社で)
IT技術が使えない昭和世代や会社が日本で揶揄されることは珍しくないですが、どうやらそうした事態は日本に限ったことではなさそうです。
今回はYouTubeのチャンネルNow This Newsから。
エンターテイメントから政治の話題まで、幅広く配信するこちらのチャンネルで話題になっているのは、アメリカの議員たちがGoogleのCEO Sundar Pichai.に喚問している様子です。
肝心の動画を紹介する前にそもそもの問題を説明しておくと、ことの発端はGoogleの検索結果でした。
Googleの画像検索で’idiot’と検索すると何が出てくるか、皆さんはご存知ですか?ちょっと自分自身でも試してみてもらいたいのですが、先にネタバラシをすると、何とあの合衆国の大統領、トランプの画像が出てくるんです。
それも1枚どころじゃない。画面を埋め尽くす画像の殆どが、同氏の顔、顔、顔。
これがトランプを支持するRepublican(共和党)には面白くない。
「こんなの、Googleが情報操作してるに違いない!」
と、信じて疑わないんですね。それで、今回の証人喚問です。
喚問はさながらGoogle CEOによる「インターネット教室」。
以下シンプルに意訳しました。
議員 「私がここから、あそこの民主党の友人の隣に移動したら、Googleは私の携帯電話を通して、私の行動を把握できるのか?」
Pichai「デフォルトではそのような機能はありません。もしあなたが別のサービスを使っておられるなら、その可能性は無きにしもあらずです。そしてもし、」
議員「(Pichaiの話を遮って)では、Googleは、もし私が移動したらわかるのか?難しい質問じゃなかろうに!君は1年で100億円も稼いでるんだろう、これくらいの質問には答えられるべきだ。一体 Googleは この携帯電話を通して あそこに座っているMr Johnsonの隣に行ったことが わかるのかね!ただ私はイエスかノーかを聞いてるんだ!」
Pichai「(苦笑いしながら)仕組みについて触れずにその質問への返答は…」
議員「(再びPichaiの話を遮って)イエスかノーか言えないというのだね?」
Pichai「詳細を説明しないことには、議員様…」
質問している方々を見る限り、かなりお年を召しているのでしょうがないと言えばしょうがないですが、国を代表する議員たちがこの有様ではアメリカ市民も苦笑いをせずにはいられないですね。
(日本の議員も似たようなもん、あるいはそれ以下のリテラシーであることは大いに考えられますが)
今回の喚問で議員たちは、不本意ながら自分たちの正しさを証明しようとして逆にアメリカ市民から笑いの種となってしまったのでした。
議員に限ったことではありませんが、年配の管理職の方たちなどには、たくさんのお金をもらっているのだから相応の勉強をして、時代にキャッチアップしていただきたいですね。私も人ごとではありませんが。