今日もお疲れ様です。 かわいいブスです。
2週間の休暇から帰ってきました。 ただただ悲しい。
さて、前回の記事では、伊藤詩織さんの出演したフランスの番組の全文を文字起こししてみました。
今回は日本人の英語中級レベルの私から見て、どういうところが発見だったか〜みたいなことを備忘録も兼ねてピックアップしていきたいとおもいます。
今回は意訳つけました。
途中までは誰かが作った既成のやつですけど。
上級者の方、何か間違ってたらご指摘をば……笑
言葉の使い方でほうほう!と思ったところをマークしています。
#MeToo in Japan: The woman speaking out against rape
[anchor]
In 2015, she was a journalism intern looking her big break.
She went to a restaurant to discuss a job opportunity with her boss from the Tokyo Broadcasting System.
But she claims that he then drugged and raped her.
Our perspective guest today is the women’s rights campaigner, Shiori Ito, who joins us now live from London.
[司会者]
2015年、彼女は長期休みを目前にしたインターンの最中でした。
彼女は就職の機会について話すため、TBSの上司と一緒に食事に出かけました。
しかし、彼女は上司に薬を盛られ、レイプされたと主張しています。
今日の「Perspective(コーナー名)」のゲストは、女性の権利キャンペーンを実施している伊藤詩織さんです。 ただ今ロンドンより生中継で繋いでいただきます。
[anchor]
Thank you very much for being with us here on France 24.
First of all, this must clearly have been a very brave decision to make three years ago to come out and accuse such a high-profile biographer/journalist, but you were adamant that this story had to be told.
[司会者]
フランス24の番組にご参加いただきありがとうございます。
まずはじめに、3年前に世間に顔を晒し、著名なジャーナリストであり伝記作家である人物を告発するということは非常に勇気のいる決断であったと思います。
にもかかわらずあなたは、自身の身に起きた出来事を世に伝えていく必要性を感じたということですね?
[Shiori]
Yes, because I think no one wants to share such a private and horrific experience of rape, and I didn’t want to, but what I wanted to do is to change what I experienced afterwards in Japan.
[詩織さん]
はい、レイプのような極めて個人的で身の毛もよだつような体験を他者と共有したがるなんて人はいません。 私も同様でしたが、(事に直面した)後に日本という国で直面した状況は、どうしても変えたいと思いました。
日本語の辞書だと「ぞっとするような」という意味で出てきますね。 terribleとかhardではなくhorrificを使う事で、何というか身震いするような怖さだったことを表現できるんだなと思いました。
これ、私だったら I don’t want toにしてたかも。
本来ならこんなことしたくなかった、っていうニュアンスは日本語でも同じはずなのに、英語だとこういう時制の使い方忘れちゃうな〜
意味:at a later or future time.
日本語の辞書では「(すでに言及した出来事の)あとで[に]; 〖文頭で〗その後」と出てきました。 私の記憶にある限りこの単語を使って文章作った覚えはないぞ。
あと文頭でしか見ない単語かも。
これ私だったら what I experienced after the accidents in Japan. とか言いそう。
便利な単語やね、afterwards。
[Shiori]
There is so little help that we have in Japan socially and legally… and that is the main reason why I spoke out.
[詩織さん]
日本において、(性暴力被害者が)助けを得る術は、社会的に、まだ法的にも極めて限られています。 このような実態こそが、私を動かしました。
There is no〜とかThere is nothing to〜とかよく聞くけどlittleはそういえば自分ではあまり使ってなかったな、と気づきの意味でマーク。
fewと同じように使えますが、a very fewとは言えてもa very littleとは言えません。 とは、辞書より。
①a few(↑1)とfew(↓2)のどちらを用いるかは, 明確な基準があるわけではなく話者の心理による. 同じ数量であっても, 肯定的に「少しはある」「ないよりまし」ととらえればa fewを, 否定的に「ほとんどない」「少ししかない」ととらえればfewを用いる.
②U名詞には(a) fewの代わりに(a) littleを用いる
▸ a little [little] money少しの[わずかしかない]お金.
③複数形代名詞を修飾する場合はofを伴う
▸ a few of us(!╳a few usとしない; ↓代名詞1, 2) .
④a fewはa littleと違って(→little 8語法), 強意のためveryを伴うことがある
▸ We have a very few weeks to go before the exam. 試験まで本当にあと数週間だ
[anchor]
When you decided to come forward, you were met with somewhat of barrage of negativity of hate mail and public criticism.
How do you explain that negative reaction to your ordeal?
[司会者]
あなたが、身に起きた出来事を話し始めた時、嫌がらせの手紙が届いたり、避難を浴びせられたり「負」の反応を味わったと伺っています。
このネガティブな反応について説明していただけますか?
[Shiori]
Well, culturally rape is quite (a) taboo topic and also it has strong stigma against rape victims.
So, I was aware what sort of reaction I’d get after speaking up, but I would say it was much more than I expected.
I got threats for my life, backlash, online violence and in the end I had to move to London away from my family.
So, it wasn’t easy things to do.
[詩織さん]
レイプについて語る事は文化的にタブー視されており、被害者には汚名が着せられる節があります。
従って、口を開くことにより、私が得るであろう周囲の反応は予期していたものでした。 実際には想像以上(に過酷)でしたが……。
命を奪うという脅迫や、ネットを通しての言葉の暴力を受け、最終的には、家族のもとを離れ、独りロンドンに退避せざるを得ない状況に置かれました。 楽な事ではありませんでした。
意味:a mark of disgrace associated with a particular circumstance, quality, or person.
ここで私がほほう!と思ったのには2つ理由があって、
1. stigmaを強調するのにはstrongとの相性が良い(bigとかlargeじゃないんだね、ということ)
2. 日本語だとdisgraceも「汚名」を意味するけど、stigmaはより社会的というか、状況に即している感じ。
*disgrace 意味:loss of reputation or respect as the result of a dishonourable action.
「スティグマ」という単語自体は小難しい論文とか高校の現代文とかでたまに見かけるけど、単なる「汚名」というより根深い意味を内包しているんだなと思った次第です。
「想像に難くない」「予期していた」「わかってたけど」みたいに言いたい時にはawareを使えばええんや! という発見。
私ならI could have imagined what kind of reaction I would get after speaking upって言ってたと思う。長いな。
そういえばkind of とsort ofってどう使い分ければいいんだろう? と思ったらここにまとまってました。Sort of X and kind of X can be analysed as simple Noun Phrases in examples like this:
– It’s a sort of toy.
– It’s a kind of instrument.
Here we have the nouns sort and kind taking preposition phrases: of X, where X is a noun. The meaning in each case is almost exactly the same. It just indicates that the subject of the sentence is a variety of X, a type of X. In the examples above, a type of toy, or a type of instrument.
Sort of is less useful with biological things:
– It’s a sort of elephant. (awkward)
– It’s a kind of elephant.要は、だいたい同じでどちらも「○○の一種」みたいな意味だけど、生物にsort of を使うのはなんかおかしい。 またスピーチなど、フォーマルな場合もkind ofを使ったほうが良いらしい。
これまじで日本語で説明するの複雑なんですが、私はこれ「強いて言うなら」とか「言おうじゃないか」みたいなニュアンスで読んでます。
なんでって、
but it was much more than I expected. (私の想像以上でした)でもなく、
but I can say it was much more than I expected(私の想像以上だったと断言できます)でもなく
but I would say it was much more than I expected. というところがミソかなと思って。
[anchor]
Your attacker… just talk about him very briefly.
Your attacker continues to deny all wrongdoings in this whole affair but have your claims, given that he’s so high-profile, have your claims changed people’s perceptions of him in Japan?
[司会者]
加害者について完結に話していただけますか?
あなたの加害者は、依然この出来事での全ての不公正な行いを否認していますね。 あなたの告発により、彼という著名な人物への人々の見解に、日本では変化が生まれましたか?
[Shiori]
Umm, I feel that Yes, there is (a) positive change slowly, but surely in Japan as well after the #MeToo movement as well.
#MeTooムーブメントが伝搬したこともあり、少しずつではありますが、日本でも着実に良い変化が生まれていると思います。
これは普通に読めるけど、私だとtooとかalso使ってしのぎそう。 ボキャ貧だから。 って意味でマーク。 こんな風にas well使いたいね。
What I wanted to do to speak out is to be able to create the space to be able to talk about such a sensitive topic, and It’s been quite taboo topic to talk about even in Japanese media, and media is one of the male dominated industry we have in Japan. But I think it’s slowly is changing.
私が声を大にして言いたいのは、このような敏感な話題を話せるようにする余地を作りたいということです。 よもや日本ではメディアでさえ、このような話題はタブー視されており、またメディア業界は日本で数ある男性社会のうちの一つでもあります。 状況は少しずつ変わっているとは思いますが。
2:43
[anchor]
But has your attacker faced any kind of backlash in the way that Harvey Weinstein did in Hollywood?
[司会者]
とはいえ、加害者はハリウッドのハーヴェイ・ワインスタインのように、世間からの反発に晒されましたか?
[Shiori]
Could you say repeat again?
[詩織さん]
もう一度言っていただけますか?
[anchor]
Yeah, has your attacker faced any kind of backlash in Japan in the way in the way that Harvey Weinstein did in Hollywood?
[司会者]
ああ、加害者はハリウッドのハーヴェイ・ワインスタインのように、世間からの反発に晒されましたか?
(ちなみに Harvey Weinsteinは何年か前に婦女暴行罪で問題になったアメリカのディレクター)
[Shiori]
Umm, I’m not sure what he has received. I haven’t been communicated things with him. But I believe so but this entire reality and what I spoke out is I didn’t do this to accuse him.
Of course, he should this is not my work to do. It should have been
if our social and legal system was working properly, I didn’t have to do anything.
So why the reason why I’m speaking out is to ask Japan and Japanese society what we’re missing.
ううん、彼がどんな目にあったかはよくわからないです。 彼とはやりとりしていませんから。 けれど、(彼がそういう目にあったと)信じたいですね、ただ、この一連の現実と私が主張したいことというのは、これが彼を非難するためにやったことではないということです。 もちろん、彼がすべきことは私の関与するところではありません。 もし社会が、法のシステムが、きちんと作用していたら私は何もこんなことする必要はなかったはずです。 だから私は、日本と、日本社会に問いたい。 私たちに足りないものは何かって。
3:36
[anchor]
You have of course been campaigning as you’ve been saying, for the actual terminology about the the word rape or sexual assault in criminal law in Japan to be changed. Talk us through and explain to us why that terminology is currently so confusing?
[司会者]
あなたはもちろん、いわゆる強姦罪、あるいは婦女暴行罪の日本の刑法を変えようと、活動をしてきましたよね。 その概要を説明して欲しいということと、なぜ、刑法の扱いが(日本で)そんなに錯綜しているんですか?
[Shiori]
Umm, so well we used to have since last year we had hundred-ten years of rape law, so before if you rape someone, you would go to jail 3 years and if you steal something, you would go to jail 5 years so, you know, object were more worse than women.
So it has changed. it is making a progress but it’s just culturally socially it’s quite taboo topic for woman to speak up about sexual violence.
去年までで、強姦罪に対する法律ができて110年にわたっています。それで、以前はもし誰かがレイプをしたら3年、一方もし物を盗めば5年、刑務所に入れられます。 わかりますよね。 モノを取ることが強姦よりも罪が重いということなんです。 そのウェイトは変わりつつあります。 まだ道半ばですが、ただ性犯罪について女性が話題にすることは文化的に、社会的に、まだまだタブーなんです。
4:31
[anchor]
But has in you view anything changed in Japan since the Harvey Weinstein scandal?
Is it now more easy for women to come forward and say, you know what, I’ve been raped, I’ve been sexually abused?
[司会者]
あなたの印象として、ハーヴェイ・ワインスタインのスキャンダル以降日本で何か変わったところはありましたか。
つまり、女性にとって、レイプされたということや性的暴行を受けた、と言いやすい社会になったと感じますか?
4:45
[Shiori]
I haven’t yet heard a big #MeToo movement when it comes to rape, but there was one very brave female reporter who talked about her sexual harassment anonymously.
[詩織さん]
レイプに関しては#MeTooムーブメントでも聞いた事ないですね、けれどある勇気ある女性リポーターが匿名で、彼女が受けたセクハラについて明らかにしていました。
The reason why we have to cover our identity is because we’ve been often targeted and I have to say #MeToo movement to say me too is quite dangerous in Japan. So we came up to say “We too” so no one can target me, or individual.
私たち日本女性はたいていの場合、人目に晒され、狙われるせいで#MeTooムーブメントの中で「私も」と叫ぶことは非常に危険だと言わざるを得ないです。 だから、私たちは個人を特定できないようにしなければならない。 私たちは、「私も」ではなく、「私たちも」と声をあげるところにきています。 そうすれば、誰も、私、あるいは個人を標的にできないでしょうから。
意味1 : to the utmost or most absolute extent or degree; absolutely; completely.
意味2 : to a certain or fairly significant extent or degree; fairly.
quite a few(かなり多くの)というフレーズでしか使ったことないな。 quite。
使い分けを理解できていないなーということでググってみました。Pretty, fairly, really, very, and quite サクッとまとめると、強意の度合いが強いのがReally, very, and extremely そうでもないのがQuite むしろ弱めるのがFairly, pretty, and somewhat Quiteの例をあげると、
The entertainment was quite good. (=the entertainment was noticeably good, perhaps better than expected)
Blue jays are quite common in this area. (=blue jays are noticeably common, more common than you might expect.)
そのショーは目立って良かったけんども、印象としては「思っていたより良かった」程度。
ブルージェイはかなり一般的に見られるが、印象としては「思っていたより一般的」という感じ。
とうとうここまできたか! みたいな文章を英語に訳せって言われたら多分私無理。
と思ってたけどcome up to使えばいいんだな! という学び。
合ってるか不安だけど。笑
[anchor]
Okay, Shiori Ito in London, thank you very much.
[司会者]
わかりました。 伊藤詩織さん、ありがとうございました。
おわりに
お疲れ様でした。 読むのもちょっと疲れますが、何より私が。
間に長期休暇を挟んでしまったのでちょっと間延びしちゃいましたが、無事まとめられてほっとしております。
この休みの間に面白いコンテンツをいくつか見つけたので、また紹介がてらまとめられたらなーと思います。